紅麹問題、行政機関からの回答なし!株式会社薫製倶楽部が情報開示請求へ
2026年6月16日、株式会社薫製倶楽部(岡山県都窪郡早島町)は、紅麹サプリメント問題に関する公開質問状について、厚生労働省食品監視安全課、大阪市保健所、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)の3機関すべてから回答が得られなかったことを発表しました。同社は回答期限を設けていましたが、いずれの機関からも返答がなかったため、行政文書開示請求(情報公開請求)を実施する方針です。

公開質問状と回答状況
株式会社薫製倶楽部は、2026年5月29日付の公開質問状で、以下の2点について文書での回答を求めていました。
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「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す、行政機関が保有する科学的根拠資料の開示
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世界中の科学者が独立して検証可能な形での、プベルル酸同定根拠資料の全面開示
しかし、2026年6月15日現在、厚生労働省食品監視安全課、大阪市保健所、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)のいずれからも回答は確認されていません。これにより、本件質問状に対する全機関からの無回答が確定しました。
行政文書開示請求の実施へ
この無回答を受け、株式会社薫製倶楽部は、3機関に対して行政文書開示請求を正式に実施します。請求の対象となる文書は以下の通りです。
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「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを示す科学的根拠資料のすべて
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行政機関(厚生労働省・NIHS・大阪市保健所)がプベルル酸を独立して科学的に同定した事実を示すすべての文書
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プベルル酸が原因物質として特定・公表されるに至った経緯に関する庁内文書および関係機関との通信文書
同社は、開示請求の進捗や結果について、今後も随時プレスリリースで公表していく予定です。
これまでの情報公開請求で分かったこと
株式会社薫製倶楽部は、2024年の紅麹サプリメント問題以降、繰り返し情報公開請求を行ってきました。これまでに開示された文書を詳しく調べた結果、いくつかの事実が確認されています。
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「プベルル酸」の同定に関する資料としては、小林製薬側が同定したとされる資料しか確認できなかった
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行政機関が独立して科学的にプベルル酸を同定したことを示す文書は、開示文書上では確認できなかった
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「紅麹コレステヘルプ」および対象紅麹にプベルル酸が含まれていたことを直接示す科学的証拠も、開示文書上では確認できなかった
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むしろ、対象製品や紅麹にプベルル酸が含まれていなかった可能性を示唆する記載が開示文書中に存在していた
工業用変異株と紅麹コレステヘルプの製法に関する考察
参考情報として、株式会社薫製倶楽部は紅麹事件研究報告の第4弾も公開しています。ここでは、工業用変異株が食品分野でも実用化されていること、そして紅麹コレステヘルプの製法における問題点が指摘されています。
工業用変異株は、抗生物質などの医薬品だけでなく、食品分野でも広く使われています。例えば、味の素(グルタミン酸ナトリウム)は、さとうきびの糖蜜を原料に、工業用変異株を使った発酵・精製によって作られています。
ここで注目すべきは、味の素と紅麹コレステヘルプの製法の違いです。味の素は、発酵後に精製工程を経て、目的成分のみを取り出し、副生成物は除去されます。一方、紅麹コレステヘルプは、工業用変異株(BP-412株)による発酵産物を精製せずにそのまま製品化する構造になっているとのこと。つまり、副生成物も含めて丸ごと摂取し、さらにそれを濃縮した状態で長期間継続摂取する設計だったとされています。
このことから、工業用変異株を用いたバイオテクノロジーは成熟した技術であるものの、その使い方に問題があったのではないか、と株式会社薫製倶楽部は考えています。精製によって副生成物を除去するという基本的な安全設計が、紅麹コレステヘルプには欠けていた可能性がある、としています。
同社は今後も、公開文書や科学文献に基づき、研究再現性や行政の説明責任の観点から検証を続けていくとのことです。
紅麹関連の情報は、以下のリンクから確認できます。

