九州から世界へ!「おいしい」と「健康」を両立する挑戦
2026年6月9日、GRAND FESTA HAKATAで開催された「HAMIQヘルスケア交流DAY2026」にて、トイメディカル株式会社の代表取締役社長である竹下英徳氏が特別講演を行いました。
「『おいしい』も『健康』もあきらめない。〜地方から世界の健康課題解決への挑戦〜」と題された講演では、同社が九州から世界の健康課題解決を目指す歩みと、これからの食の未来について報告されました。

この登壇は、2020年の「第7回ヘルスケア産業づくり貢献大賞」で同社が「九州経済産業局長賞(優秀賞)」を受賞したことがきっかけとなり、主催である九州ヘルスケア産業推進協議会(HAMIQ)事務局からの依頼で実現したとのことです。
減塩の常識を覆す「塩分オフセット技術」とは?
世界中で深刻な健康問題となっている塩分の過剰摂取。WHO(世界保健機関)は1日5グラム未満の食塩摂取を推奨していますが、実際には世界平均でその倍にあたる1日10グラムもの塩分が摂取されており、多くの国で過剰摂取が常態化しています。
これまでの「味を犠牲にする減塩」や、カリウム代替塩が抱える「特有の苦味」や「腎疾患へのリスク」といった課題に対し、トイメディカル株式会社は画期的なアプローチを開発しました。
同社が開発したのは、海藻由来の食物繊維「アルギン酸類」を使った「塩分オフセット技術」です。これは、胃の中で塩分の一部を吸着し、体に吸収されにくい形に変えて排出するというもの。アルギン酸類は水に触れるとダマになりやすいという課題がありましたが、独自の特殊コーティングでこれを克服。成分の効果を保ちながら、味や食感への影響を最小限に抑えつつ、さまざまな食品に配合できる仕組みを確立しました。

この技術は、2025年の農林水産省フードテックビジネスコンテスト最優秀賞や、スペインのフードテック関連アワードでアジア企業初の受賞を果たすなど、国内外から大きな注目を集めています。
グローバル展開と地域貢献:持続可能な未来への道
この事業は、食事制限に苦しむ友人の笑顔を取り戻したいという竹下氏の強い想いからスタートしました。当初は特定の患者向けのサプリメントが中心でしたが、現在は大手飲食チェーンや加工食品メーカー(即席めん、スナック菓子など)への原料供給というBtoBビジネスへとシフトしています。
塩分規制が厳格化する東南アジアや欧州の巨大な減塩食品市場(約3,912億ドル)を見据え、グローバル戦略を推進しているとのことです。
さらに講演では、熊本・天草を拠点とした「海の環境再生プロジェクト」についても言及がありました。これは、原料となる海藻(アカモク)を天草の海で環境再生型養殖することで、海洋環境を守りながら高品質な機能性原料を安定調達し、地域での雇用創出にも貢献するという、地方発スタートアップならではのサステナブルな未来像を描くものです。

竹下代表からのメッセージ
竹下英徳代表取締役社長は、次のようにコメントしています。
「6年前に九州経済産業局長賞をいただいた当時は、まだサプリメントを主軸とした小さな挑戦でした。しかし地域に育てていただいたおかげで、今や私たちの技術は世界の食のインフラを大きく変えるステップへと展開することができ、この技術やビジネスプランに対し欧州の国際的な賞をいただくまでになりました。私たちが目指すのは、いつまでも大好きな食事を美味しく食べる幸せと、健康でいられる安心をどちらも諦めない世界です。塩分を『オフセットする』というこの新発想の技術を、国内外の大手食品メーカー様と共に普及させ、九州から世界規模での健康寿命の延伸に貢献していきたいと考えています。」

イベント概要
-
イベント名:HAMIQヘルスケア 交流DAY2026 Building the Future of Healthcare
-
日時:2026年6月9日(火)13:30~17:00(交流会 17:00~19:00)
-
会場:GRAND FESTA HAKATA(福岡市博多区博多駅東2-14-1 THE BASIC FUKUOKA内)
-
主催:九州ヘルスケア産業推進協議会(HAMIQ)
-
公式サイト:https://hamiq.koic.or.jp
会社概要
-
会社名:トイメディカル株式会社
-
所在地:熊本市南区富合町志々水48-1
-
代表者:代表取締役 竹下英徳
-
事業内容:塩分オフセット技術を活用した健康食品、サプリメント、調味料等の研究開発・製造販売、ヘルスケア関連製品の企画・販売
同社は2025年スタートアップワールドカップ九州大会で優勝するなど、「おいしい」も「健康」もあきらめない世界の実現に向けて、熊本から世界へ革新的な健康ソリューションを提供し続けています。

