
栃木県に本社を置く株式会社大麦工房ロアが、世界で唯一の大麦スイーツ専門メーカーとして注目を集めています。特に、小麦を一切使用しない「大麦栗テリーヌ」は、2025年11月時点で累計販売数が前年比300%を達成する大ブレイク中なんです。
大麦スイーツ誕生の物語
日本一の大麦生産県である栃木県。ここで生産される大麦は、主にビールや焼酎、麦ごはんとして利用されてきました。しかし、大麦工房ロアの代表である浅沼誠司氏は、「この大麦をお菓子にできないか?」と、今から30年前の1995年から研究を開始しました。そして、2年後の1997年11月には、小麦を一切使わない「大麦ダクワーズ」を完成させました。
大麦の栽培から加工、菓子製造、そして販売ルートの確立まで、様々な苦難を乗り越えてきたそうです。その努力は、NHK「小さな旅」で2008年に取り上げられたほか、東京商工会議所主催「勇気ある経営大賞」や栃木県主催「とちぎ産業活力大賞」など、数々の賞を受賞する形で実を結びました。
現在、大麦工房ロアは年商45億円、従業員200名規模にまで成長しています。
代表的な大麦スイーツ



受賞歴とメディア露出

大麦の知られざる健康パワーに注目!
最近では、スーパー大麦やもち麦に続く「第3次大麦ブーム」の到来と言われ、大麦の健康価値が様々なメディアで取り上げられています。
大麦の健康メリット
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アメリカFDA(食品医薬品局)が健康強調表示を認可
大麦食品に対して、「血中コレステロールを下げる」「食生活の改善に利用することで心臓病・糖尿病の予防ができる」といった表示が許可されています。 -
機能性表示食品としての大麦
大麦に含まれる水溶性大麦β-グルカンには、食後の血糖値上昇をおだやかにする機能が認められています。また、大麦に含まれるギャバには、睡眠やストレスの改善効果が機能性表示として認められています。 -
免疫力向上と脳腸相関
ヒトの免疫細胞の約70%が腸に存在すると言われています。大麦は腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めることが報告されています。さらに、「脳腸相関」という考え方から、腸を活性化することで認知症予防やうつ病の改善、老化防止にも効果的という報告が近年注目を集めています。

「大麦は地球を救う」という経営理念
大麦工房ロアの経営理念は「大麦は地球を救う」です。大麦の普及を通じて、幸せな社会の実現を目指しています。
地域と一体になった取り組み
かつてピーク時(1960年)の20分の1にまで減少した大麦の生産量。

同社は、地元の農家と協力して大麦を育てています。農家の高齢化による耕作放棄地の拡大を防ぐため、農業法人「大麦工房アグリ」を設立し、耕作放棄地を大麦畑として再生。2017年からは耕作放棄地を大麦で再生する事業を開始し、この8年間で足利市内の耕作放棄地の1割以上を農地に再生しているそうです。
冬は大麦、夏は米の二毛作を行うことで、地域の活性化にも貢献しています。東日本大震災の塩害農地の再生にも大麦を活用するなど、環境面でも大きな役割を担っています。
独創的な商品開発力と技術力
小麦と異なり、大麦にはグルテンがないため、そのままではお菓子やパンが膨らみません。そこで、大麦工房ロアは独自の技術を開発。大麦の種類、皮のむき方、製粉方法などを製品ごとに最適化し、独創的な商品を次々と生み出しています。
大麦の栽培から材料加工、菓子食品の製造、そしてお客様へのお届けまでを一貫して行う「世界で唯一の大麦スイーツ専門メーカー」として、今後もその独自の技術と開発力で成長を続けることでしょう。
社長の故郷への熱い想い

代表取締役社長の浅沼誠司氏は、栃木県の豊かな田園風景の中で育ちました。しかし、成長するにつれて故郷の田んぼが住宅地や工場に変わっていくことに寂しさを感じていたそうです。
大学卒業後、北海道の六花亭で修行し、地元栃木でケーキ店を営む中で、故郷の原風景を守りたいという思いが募ります。そこで、栃木県が大麦生産日本一であることを知り、「大麦でお菓子作りができないか」と模索し始めました。
大麦は小麦と違い、一般的には流通していなかったため、農家を一軒一軒訪ねて分けてもらい、手作業で皮をむき、少しずつ粉にするという孤軍奮闘の日々を送ったそうです。そして2年後の1997年11月、小麦を一切使わない大麦スイーツ第一弾「大麦ダクワーズ」が誕生しました。
地産地消やグルテンフリーがブームになる中、その商品は徐々に注目を集め、様々な賞を受賞。開発から30年で年商45億円にまで成長を遂げました。
これからも地域に貢献しつつ、大麦の可能性、健康価値、環境価値を高めていき、「大麦は地球を救う」という経営理念の実現に向けて努力し続けることでしょう。
会社概要
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会社名: 大麦工房ロア
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所在地: 〒326-0005 栃木県足利市大月町3-1
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代表取締役: 浅沼誠司
お問い合わせ
株式会社大麦工房ロア 企画室(担当 増田・梶田・石塚)
直通電話: 0284-64-9650
FAX: 0284-43-2357
Email: masuda@oomugi.jp

