
株式会社阿部養庵堂薬品と鳥取大学農学部が共同で、犬にNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を経口投与した場合の安全性や、サーチュイン1(SIRT1)遺伝子の発現にどのような変化があるかについて研究を進め、その結果を発表しました。
共同研究の背景
サーチュイン遺伝子群は、体の老化や代謝、DNAの修復、炎症のコントロールなど、さまざまな生物学的なプロセスに関わっていることが知られています。NMNは、体内でNAD⁺という補酵素の材料となり、このNAD⁺のレベルを通してSIRT1などのサーチュイン群の活性に影響を与える可能性があると言われています。
しかし、獣医療の分野では、NMNを動物に投与した際の科学的な研究報告がまだ少なく、その安全性や体への影響については、もっと詳しく調べる必要がありました。そこで今回の研究では、人間での研究を参考に、犬にNMNを一定期間与えたときの安全性とサーチュイン遺伝子の発現への影響を評価しました。
犬は人間と同じ環境で生活し、年を取るにつれて現れる病気にも共通点が多いことから、この研究結果は獣医学だけでなく、将来的な加齢に関する研究の基礎としても役立つと期待されています。
研究プロジェクトの概要
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プロジェクト名: ニコチンアミドモノヌクレオチドによる犬猫の加齢関連変化に関する基礎的検討
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研究期間: 令和4年11月18日 ~ 令和7年3月31日
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共同研究機関:
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鳥取大学 農学部共同獣医学科 臨床獣医学講座 獣医外科学教室
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株式会社阿部養庵堂薬品
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研究目的: NMNを犬や猫に経口投与した際の安全性と、加齢関連分子であるサーチュイン遺伝子群への影響について、基本的な情報を得ること。
研究方法
健康な成犬10頭を対象に、人間での研究報告を参考に設定されたNMNを2か月間、毎日口から与えました。NMNを投与する前と後で、以下の評価を行いました。
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血液検査(血液学検査と血液生化学検査)で安全性を確認
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血液からSIRT1遺伝子の発現を解析
研究結果
追跡できた9頭の犬(オス1頭、去勢オス4頭、メス1頭、避妊メス3頭)では、2か月間のNMN経口投与期間中に、目に見える体調不良や重篤な有害な影響は確認されませんでした。血液検査でも、臓器の機能に大きな異常は認められませんでした。
SIRT1遺伝子発現の解析に十分な遺伝子が回収できた5頭(去勢オス2頭、メス1頭、避妊メス2頭)においては、NMN投与前と比べてSIRT1遺伝子の発現が増加していることがわかりました。


考察と結論
今回の研究結果から、NMNの経口投与は、犬において一定期間の観察では安全性に大きな問題がない可能性が示されました。また、SIRT1遺伝子の発現に変化が見られたことから、加齢に関連する分子への影響について、さらに研究を進める意味があると考えられます。
この研究はまだ基礎段階なので、すぐに特定の病気の予防や治療に役立つわけではありませんが、将来的にさらなる研究を進めるための大切な一歩になると考えられています。

今回の研究で、犬にNMNを口から与えたときの安全性や、体内で起こる分子レベルの変化について、基本的なデータを得ることができました。この成果は、動物分野におけるNMN研究の発展に貢献する基礎的な情報として位置づけられます。
ちなみに、猫に関するデータも現在解析中で、これまでの血液検査では安全性に大きな懸念は認められていないとのことです。SIRT遺伝子発現解析については、今後の課題として検討が進められる予定です。
この研究は、NMNの適切な摂取量を考える上で貴重な情報を提供し、今後のエイジングケア分野での応用が期待されています。
研究責任者

鳥取大学 農学部共同獣医学科 臨床獣医学講座 獣医外科学教室 教授 大崎 智弘
今後の展望
株式会社阿部養庵堂薬品は、これからも科学的な根拠に基づいた製品開発を進め、より多くの人々が健康で充実した生活を送れるようサポートしていくとのことです。今後もNMNのさらなる可能性を追求し、研究を続けていくとしています。
株式会社阿部養庵堂薬品について

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)のパイオニア企業として知られる阿部養庵堂薬品は、NMNが食品として認められる前からその安全性と効果に関する自社研究データを厚生労働省に提出し、2020年には世界で初めてNMNを食品として認める法改正を実現しました。国内製造で純度99.9%の高品質なβ-NMNを採用し、お客様の健康と美をサポートしています。
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Online Store: https://www.abeyoando.co.jp/
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Corporate Site: https://corp.abeyoando.co.jp/

