日本の食品サプリメント市場、2031年には234億ドル超えと予測!健康志向と高齢化が拡大を後押し

日本の食品サプリメント市場は、これからグッと成長していく予感!2023年には171億2,179万米ドルだった市場規模が、2031年にはなんと234億8,673万米ドルまで拡大すると予測されています。2024年から2031年までの年平均成長率(CAGR)は8.49%と見込まれていて、これは健康への意識が高まっている日本の現状をしっかり反映していると言えそうです。

カプセル状のサプリメント

健康志向の消費者と厳格な規制

日本の消費者は、免疫サポートや消化器の健康、認知機能など、特定の健康効果を期待できるサプリメントを特に好む傾向があります。さらに、美容への関心も高く、肌の健康や育毛を目的とした美容系サプリメントもとっても人気なんです。

この市場の特徴として、規制が厳しいことが挙げられます。製品の安全性や有効性には特に重点が置かれ、厚生労働省や消費者庁などの基準にしっかり適合することが求められます。表示規制も厳密で、消費者を守り、信頼を確保する上でとても大切です。ただ、新しい企業にとっては、ちょっと複雑な参入障壁になっているのも事実でしょう。

販売チャネルは、薬局やドラッグストア、健康食品店、スーパーマーケットが今でも重要ですが、最近はEC(電子商取引)の拡大で、全国の消費者がたくさんの製品にアクセスしやすくなっています。ECは、D2C(直接消費者へ販売)や個別化されたマーケティングの手段としても注目されているんですよ。

成長の鍵は「栄養不足」と「企業努力」

市場成長の大きな要因の一つは、「栄養不足への懸念」が高まっていること。昔ながらの日本食はバランスが良いとされてきましたが、最近は加工食品や糖分、脂肪が多い欧米型の食生活が広がり、ビタミンやミネラルが不足しがちだと指摘されています。忙しい現代のライフスタイルもあって、不規則な食事やコンビニ食への依存が進み、必要な栄養素をサプリメントで補う人が増えているんです。科学技術の進化や消費者教育、規制の後押しも、製品の安全性や手軽さを高め、市場の成長を助けています。

企業側も、この成長をしっかり捉えようと積極的です。小売チェーンや薬局、ECプラットフォームとの提携はもちろん、医療従事者やウェルネスセンターとの連携で、販売機会を広げています。例えば、Kerryは2021年に京都のPharma Foods Internationalと提携して関節健康向け成分の開発を進めました。

キリンホールディングスは独自のプラズマ乳酸菌を使った免疫ケア製品を強化し、大塚製薬は2023年に米国の女性向け健康食品企業を買収して、女性向けサプリメント事業を拡大しています。こうした提携やM&Aは、企業の市場シェア拡大と競争力維持に繋がっているんですね。

ちょっと気になる「過剰摂取」と「品質問題」

一方で、サプリメントの過剰摂取への懸念は市場の成長を抑える要因になることもあります。日本の消費者は、お医者さんや薬剤師さんのアドバイスを重視する傾向が強く、サプリメントよりもバランスの取れた食生活が基本だと考えている人が多いです。特定の栄養素を摂りすぎることによる健康リスクが知られると、購入や利用を控える人も出てきます。

記憶に新しい2024年の小林製薬の紅麹関連サプリメントの回収事例は、この懸念を象徴しています。健康被害の疑いから大規模な回収が行われ、安全性、透明性、品質管理、科学的根拠の重要性が改めて強く認識されることになりました。

高齢化とアンチエイジングが市場を牽引

セグメント別に見ると、「アンチ/ヘルシーエイジング」の用途が特に伸びています。2023年には17億8,923万米ドル規模だったこの分野は、2031年には43億4,223万米ドルまで拡大し、2024年から2031年にかけて年率11.8%で成長すると見込まれています。日本は世界でも特に高齢化が進んでいる国なので、関節や認知機能、骨など、加齢に伴う健康課題に対応するサプリメントの需要がとっても強いんです。

DHA COMPLEX サプリメントのボトル

予防医療を重視する日本の医療制度も、高齢者のサプリメント利用を後押ししています。オメガ3脂肪酸による心血管ケアや、プロバイオティクスによる腸内環境維持など、予防目的での利用が一般的になってきています。企業もアンチエイジング分野に積極的に投資していて、資生堂は2024年に美容を内側からサポートするアンプル型サプリメントの新シリーズを発表しました。

環境に優しいサプリメントへ

「持続可能性」も、市場の重要なテーマです。日本の消費者は、自然由来やオーガニック、植物由来の原料に高い関心を持っています。緑茶や海藻を使ったサプリメントも支持されているんですよ。企業も、プラスチックの使用を減らしたり、リサイクル可能な包装に切り替えたりする動きを進めています。FANCLでは、使用済み容器を回収して再資源化するリサイクルプログラムを実施していますし、大塚製薬などは再生可能エネルギーの導入や物流の最適化で、環境への負荷を減らそうと頑張っています。

まだまだある!サプリメント市場の可能性

市場には、まだ満たされていないニーズもたくさんあります。まず、健康効果を裏付ける「科学的エビデンス」のさらなる充実が必要とされています。新しい成分や植物抽出物については、もっと厳密な臨床研究が求められていて、科学的根拠をしっかり示せる企業は、きっと大きな強みを得られるでしょう。

サプリメントの栄養成分表示

次に、「持続可能な原料調達」や「倫理的なサプライチェーン」への需要も高まっています。環境に優しい原料を使ったり、透明性の高い調達をしたり、環境配慮型の包装を取り入れたりするブランドは、環境意識の高い消費者から支持されやすいでしょう。また、ストレス管理や免疫サポート、消化器の健康といった具体的な健康課題に特化した高機能製品にも、まだまだ成長の余地がありそうです。

忙しい毎日でも効率的に栄養を摂れる、高栄養密度で便利な製品へのニーズも残っています。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などをバランス良く組み合わせた製品は、複数の健康課題を一度に解決したい消費者にとって魅力的で、今後の製品開発が大いに期待されます。

競争激化と最新のトレンド

市場では、Yotsuba Japan、DHC、やずや、アサヒグループ食品、FANCL、YUWA、明治ホールディングス、森永乳業、日本ケフィア、ORIHIROなどが主要な企業として挙げられています。市場はビタミン、植物由来成分、プロバイオティクスなど、幅広い成分分野で展開され、錠剤、カプセル、液体、粉末など、剤形も多様化しています。

用途も非常に多岐にわたり、消化器・腸内環境の健康から、アンチエイジング、アレルギー、骨・関節、脳・メンタルヘルス、心血管、疲労軽減、代謝・血糖、肝臓、免疫、皮膚・毛髪・爪、スポーツ、そして女性・男性・小児の健康、体重管理まで、本当にたくさんのニーズに対応しています。年齢別では乳児から高齢者まで、流通チャネルもスーパーからオンライン小売まで様々です。

最近の開発動向としては、2024年5月にnatural techが新しいアイサプリメントを発売しました。2023年5月にはDyDo DRINCOが高齢者向け健康食品分野を強化し、眼精疲労軽減と睡眠改善を同時にサポートするサプリメントを投入。味の素は2021年7月に、中高年の認知機能低下リスク軽減を目的としたサプリメントを発売しています。

大塚製薬は2021年11月に、月経前の体調変動に悩む女性をサポートする「tocoelle」を発売しました。これらの事例から、日本市場では「一般的な栄養補給」から「特定の健康課題への対応」へと、製品開発の焦点が移っていることがわかりますね。

まとめ

日本の食品サプリメント市場は、高齢化、栄養不足への懸念、予防医療志向、免疫・腸内環境・認知機能・美容への関心、ECの拡大などを背景に、これからも大きく成長していくでしょう。ただ、過剰摂取や品質問題への懸念、厳しい規制への対応、そして健康効果を裏付ける科学的エビデンスの不足といった課題も忘れてはいけません。

今後は、アンチエイジング、認知機能、免疫、腸内環境、女性の健康、美容といった特定の目的を持った製品に加え、科学的根拠、透明性、持続可能な原料調達、環境に優しい包装、そして一人ひとりに合わせたマーケティングを組み合わせた製品やブランドが、市場で優位に立つことになりそうです。

詳しいレポートの詳細は、株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトで確認できます。

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