モバイル用デジタルICの世界市場、2032年には約618億米ドルに拡大する見込み!最新レポートが発表

市場調査会社のマーケットリサーチセンターが、「モバイル用デジタルICの世界市場(2026年~2032年)」に関する詳細な分析レポートを公開しました。このレポートは、スマートフォンやタブレット、スマートウォッチといったモバイルデバイスに不可欠なデジタルICの市場規模、動向、セグメント別予測などを網羅しています。

市場規模の拡大と成長予測

この調査によると、世界のモバイルデジタルIC市場は2025年に319億9300万米ドルでしたが、2032年にはなんと618億1800万米ドルに達すると予測されています。これは、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)9.9%という、なかなかのペースで成長していくことを示しています。

モバイルデジタルICってどんなもの?

モバイルデジタルICは、スマホやタブレット、スマートウォッチ、TWSイヤホン、スマートグラス、モバイルブロードバンド端末などの「頭脳」となるデジタルチップのこと。計算処理、通信、データの保存、グラフィック表示、そして最近ではデバイス内でのAI処理まで、様々な役割をこなしています。

主な種類としては、モバイルアプリケーションプロセッサ(CPUとGPUを統合したSoC)、セルラー通信用のベースバンドモデム、Wi-FiやBluetoothなどの接続チップ、LPDDRやUFSといったモバイル向けメモリ製品などが挙げられます。

技術はどんどん進化していて、昔はCPUとGPUが中心だったプラットフォームが、今ではCPU、GPU、NPU(AI処理用)、ISP(画像処理用)、5G、Wi-Fi、セキュリティ機能などが密接に連携する「ヘテロジニアス・コンピューティング・プラットフォーム」へと変化しています。より微細なプロセス技術、省電力設計、高速なメモリ、高度な画像処理、そしてデバイス上での大規模AIモデルの推論能力が、競争力を決める大切な要素になっています。

市場の動向と今後の展望

モバイルデジタルICの価値は、単にベンチマーク性能が良いというだけでなく、生成AI、リアルタイム翻訳、コンピュテーショナルフォトグラフィー、常時接続、ゲームの安定性、バッテリー持続時間など、デバイス全体の体験に大きく左右されるようになっています。デバイスメーカーにとって、チップ選びは製品のコンセプトそのものと言えるでしょう。

地域別に見てみると、アメリカ企業がプレミアムモバイルプラットフォームや自社設計チップ、エコシステムで引き続き強いリーダーシップを発揮しています。韓国はモバイルプロセッサやハイエンドメモリで重要な位置を占め、日本はモバイルフラッシュメモリなどで安定した役割を維持。中国本土と台湾は、汎用スマートフォンSoCなどで存在感を増しています。

今後も業界の展望は明るいものの、成長の源は多様化していくと見られています。スマートフォンは依然として最大の市場ですが、オンデバイスAIや5Gアドバンスト、Wi-Fi 7、高速メモリなどがフラッグシップモデルやミッドレンジ端末の買い替えを後押しするでしょう。さらに、スマートウォッチ、イヤホン、スマートグラスといった新しいデバイスカテゴリーが、新たな需要を生み出すことが期待されています。モバイルデジタルICの役割は、スマートフォンだけでなく、より広範なパーソナルモバイルコンピューティング全体へと広がっていくことでしょう。

レポートでわかること

このレポートでは、モバイルデジタルICの売上高を地域別、市場セクター別、サブセクター別に詳細に分析しています。製品セグメンテーション、企業動向、収益、市場シェア、最新トレンド、M&A活動など、市場の全体像を包括的に把握できる内容となっています。

主な掲載内容は以下の通りです。

  • タイプ別セグメンテーション:中小電力、高電力

  • チップ機能別セグメンテーション:メイン・コンピューティング・チップ、コネクティビティおよび通信チップ、メモリチップ

  • 集積度別セグメンテーション:シングルチップSoC、ディスクリート・コンパニオン・チップ

  • 用途別セグメンテーション:アダプターおよび充電器、民生用電子機器、LED照明、車載電子機器、その他

  • 地域別市場分類:南北アメリカ(米国、カナダ、メキシコ、ブラジル)、アジア太平洋地域(中国、日本、韓国、東南アジア、インド、オーストラリア)、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、英国、イタリア、ロシア)、中東・アフリカ(エジプト、南アフリカ、イスラエル、トルコ、GCC諸国)

主要企業としては、テキサス・インスツルメンツ、クアルコム、STマイクロエレクトロニクス、インフィニオン、NXP、ルネサス、メディアテック、マイクロチップ、アップル、Google LLC、サムスン電子株式会社、マイクロン・テクノロジー社、SKハイニックス社、キオクシア株式会社、UNISOC、HiSilicon、ASRマイクロエレクトロニクス社、ロックチップ・エレクトロニクス社、オールウィナー・テクノロジー社、ベストニック(上海)社などが取り上げられています。

モバイルデジタルICは私たちの生活に欠かせない存在であり、AIや5G技術の進化とともに、今後もさらなる技術革新と新たなサービスやアプリケーションの誕生が期待されます。モバイルデバイスの未来は、これらのデジタルICにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

この調査レポートに関するお問い合わせは、マーケットリサーチセンターのウェブサイトから可能です。

株式会社マーケットリサーチセンター

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