紅麹コレステヘルプ、原因究明に新たな疑問? 実製品に使われた株じゃない株で試験してたってホント?

紅麹サプリの健康被害問題、まだまだ原因究明が続いていますよね。そんな中、株式会社薫製倶楽部が、国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)が発表した研究結果(吉成文献)に対して、「ちょっと待った!」と疑問を投げかけました。

紅麹コレステヘルプの株、実は「工業用変異株」だった!

まず、紅麹コレステヘルプの製造に使われていた紅麹菌株は「BP-412」という名前の株です。これは、もともと「Monascus pilosus NBRC 4520」という株にUV照射をして、特定の成分をたくさん作るように改良された、いわば「工業用変異株」なんです。このことは、グンゼ株式会社の特許情報や、小林製薬が2018年に出したニュースリリースでも公表されていました。

NIHSの共培養試験、使った株はどこにも書いてない?

2024年4月19日、厚生労働省がNIHSの資料を公開しました。そこには「紅麹菌と青カビが一緒にいると、原因物質ができることを共培養試験で確認したよ」と書かれていたんです。でも、この「紅麹菌」が具体的にどの株だったのか、資料には一切書かれていませんでした。

吉成文献にBP-412の記載なし!

そして、2025年3月に発表された吉成文献。この論文には「使った紅麹菌はNBRC 4520由来だよ」と明記されています。なのに、それが「BP-412」という工業用変異株であることや、グンゼの特許との関係については、なぜか何も触れられていなかったんです。

試験に使われたのは、実製品の株じゃなかった!

さらに驚くべきことに、吉成文献をよく読んでみると、共培養試験に使われた紅麹菌株は、実製品に使われた工業用変異株「BP-412」ではなく、その元になった「NBRC 4520」だったことが判明しました。しかも、NIHSは小林製薬から直接株の提供を受けていたそうなので、この株が工業用変異株であることは、NIHSも知ることができたはず、と指摘されています。

当時の報道や行政発表でも触れられず

2024年3月に問題が発覚して以降、厚生労働省やNIHS、その他関係省庁の発表資料や当時の主要なニュース報道で、「工業用変異株」「BP-412」「グンゼ特許」といったキーワードは、薫製倶楽部の調査では確認されていないとのことです。つまり、私たちが普段食べている伝統的な紅麹菌とは違う、特定の目的のために変異させた株が使われていたという事実が、当初はあまり知らされていなかったわけですね。

なぜ実製品の株で試験しなかったの?

株式会社薫製倶楽部は、NIHSに対して以下の疑問を投げかけています。

  • 健康被害が出た製品に使われていたのは「BP-412」という工業用変異株なのに、なぜ原因究明のための共培養試験では、その親株である「NBRC 4520」が使われたのか?

  • 工業用変異株と親株は遺伝的に違う株で、UV照射で処理されているため、作られる成分の組み合わせやパターンが変わっている可能性があります。代謝産物が同じであるという科学的な保証がないのに、親株での試験結果だけで実製品の発生メカニズムを説明するのは、因果関係の検証として不十分ではないか?

  • 吉成文献ではNBRC 4520由来と書かれているのに、なぜBP-412という工業用変異株の存在やグンゼ特許との関係に触れていないのか? その理由と科学的な根拠を示してほしい。

実製品株BP-412と試験株NBRC 4520の差異が因果関係立証を不十分にする論理構造
図:実製品株BP-412と試験株NBRC 4520の差異が因果関係立証を不十分にする論理構造

科学的な再検証が必要かも!

今回の件は、実際に製品に使われた株とは別の株を使って検証結果が説明されている可能性があり、その科学的な妥当性についてはもう一度しっかり確認する必要がありそうです。株式会社薫製倶楽部は、今後も公表文書や科学文献に基づいて、行政の説明責任や研究の再現性について検証を続けていくとのこと。この問題の進展に注目していきましょう。

会社概要

  • 会社名:株式会社薫製倶楽部

  • 所在地:岡山県都窪郡早島町前潟611-1

  • 代表者:代表取締役・薬剤師 森雅昭

  • 事業内容:食品製造・販売

  • TEL:086-483-0602

  • E-mail:sales@kunsei.co.jp

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