日本の機能性食品市場、2030年までに323億ドル超えの予測!健康志向の高まりが後押し

日本の機能性食品市場が、2030年までに323億9,000万米ドルを超える規模に達するという予測が発表されました。これは、株式会社マーケットリサーチセンターが発行した調査資料「機能性食品の日本市場(~2031年)、英文タイトル:Japan Functional Food Market Overview, 2030」によるものです。

株式会社マーケットリサーチセンター

機能性食品市場、成長の背景

日本の機能性食品市場は、健康やウェルネスへの意識の高まり、そして世界有数の高齢化社会という背景から、着実に成長を続けています。高齢化に伴う課題に対応するため、消費者は基本的な栄養だけでなく、さらなる健康効果を期待できる食品を求めるようになっています。

政府も、機能性食品の安全性と有効性を確保するために積極的な取り組みを行っています。特に、厚生労働省(MHLW)が管理する「特定保健用食品(FOSHU)」制度は、特定の健康効果が認められた食品を認定することで、消費者の信頼を得て市場の成長に大きく貢献してきました。

慢性疾患の管理、免疫力の向上、消化器の健康改善、そして全体的なウェルビーイングの向上を求める人々が増えるにつれて、機能性食品への需要はさらに高まっています。予防医療への関心が高まり、栄養強化乳製品や機能性飲料、植物由来食品などが積極的に取り入れられています。また、味噌や漬物といった発酵食品を摂取する日本の伝統的な食習慣も、腸内環境や消化機能の改善を目的とした機能性食品の成長を後押ししているようです。

2030年までの市場予測と主要トレンド

発表された調査レポートによると、日本の機能性食品市場は2030年までに323億9,000万米ドルを超える規模に達すると予測されています。この成長は、健康、ウェルネス、疾病予防への関心の高まりが主な要因とされています。

市場では、クリーンラベル製品、植物由来の原料、製品の原料調達における透明性といったトレンドが注目を集めています。人工添加物を使わず天然成分を提供するクリーンラベルの機能性食品は、健康志向の消費者に特に人気があります。この傾向は、ベジタリアンやヴィーガン食の増加に牽引された、植物由来の機能性食品への需要拡大とも密接に関連していると言えるでしょう。

さらに、糖尿病や心血管疾患などの生活習慣病の予防に役立つ製品への需要も高まっています。慢性疾患のリスク低減や心臓の健康改善など、特定の健康効果をターゲットにした機能性食品の開発が進んでいます。

ネスレ日本、ヤクルト、明治、味の素といった大手企業が市場を牽引しており、消費者のニーズに応えるべく常に新しい製品を開発しています。これらの企業は、免疫力、関節の健康、腸内環境といった健康上の懸念に対応した製品をラインナップに加え、事業領域を拡大しています。食品科学の技術的進歩を活用し、よりパーソナライズされた効果的な機能性食品の開発も進んでいるようです。

セグメント別に見る機能性食品市場

日本の機能性食品市場は多様なカテゴリーに分類されており、主なセグメントは以下の通りです。

  • パン・シリアル: 便利で健康的な朝食やスナックを求める消費者の嗜好が高まっているため、食物繊維、タンパク質、ビタミンなどが強化された製品が人気です。忙しい健康志向の消費者の栄養ニーズを満たす上で重要な役割を担っています。

  • 乳製品: プロバイオティクスを豊富に含むヨーグルトや栄養強化ミルクなど、機能性乳製品の需要が高いです。発酵乳製品の長い歴史がある日本において、消化器系の健康効果を期待して広く求められています。

  • 肉・魚・卵: オメガ3脂肪酸やその他の必須栄養素を強化した機能性食品が人気を集めています。これらの栄養素が心血管の健康や認知機能に与えるメリットが広く認識されているためです。

  • 大豆製品: 健康志向の消費者や植物性食生活を送る人々の間で需要が高まっています。豆腐、豆乳、テンペなどの大豆由来の機能性食品は、高いタンパク質含有量から日本の健康的な食習慣において重要な要素とされています。

  • 油脂: オメガ3を強化した油や、心臓の健康を促進するその他の機能性油が注目されています。これらは調理用や他の機能性食品の原料としても使用されており、機能性食品の幅広い人気を反映しています。

多様な流通チャネル

日本における機能性食品の販売チャネルは多岐にわたります。

  • スーパーマーケット/ハイパーマーケット: 幅広い品揃えと利便性から、引き続き主要な販売チャネルです。

  • コンビニエンスストア: 都市部に多く、栄養強化されたスナック、飲料、サプリメントなどを手軽に購入したい多忙な消費者にとって重要な役割を果たしています。

  • オンライン小売店: 楽天、Amazon Japan、Yahoo!ショッピングなどのECプラットフォームにより、消費者は自宅にいながら機能性食品を購入しやすくなりました。価格比較やレビュー確認ができる点も、オンラインショッピングが拡大する要因となっています。また、専門的な機能性食品の品揃えも豊富です。

  • その他: 健康食品店や消費者向け定期購入サービスなども、特にニッチな製品の市場成長に貢献しています。

レポートの概要と機能性食品について

このレポートでは、機能性食品市場の市場規模と予測、様々な推進要因と課題、現在のトレンドと動向、主要企業プロファイル、戦略的提言などが検討されています。機能性食品タイプ別(ベーカリー・シリアル、乳製品、肉・魚・卵、大豆製品、油脂、その他)、流通チャネル別(スーパーマーケット/ハイパーマーケット、コンビニエンスストア、オンライン小売店、その他)で市場が分析されています。

機能性食品とは、通常の食品に特定の機能を持たせたもので、健康の維持や病気の予防、改善に寄与することを目的としています。プロバイオティクスを含むヨーグルトやオメガ-3脂肪酸を豊富に含む魚油などがその例です。特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品といった種類があり、健康促進だけでなく、病気の予防や治療の補助的な役割も果たします。

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