ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「大津祭の曳山行事」に、なんと江戸時代前期の様子を描いた貴重な絵巻物『四宮祭礼図絵巻(しのみやさいれいずえまき)』が新しく発見されました!これは、約350年前の大津祭の様子がわかる、とっても貴重な発見なんです。

絵巻物のすごいところ
この絵巻は、縦が約31センチメートル、横が約10メートルという大作。現在の曳山が13基(昔は14基)なのに対し、この絵巻には曳山が6基、そして今は巡行に加わらない「ねりもの」が4種類以上も描かれています。
大津祭を描いた絵画はほとんど残っていないので、こんなに初期のお祭りの様子が記録されているのは本当に貴重なこと。絵巻に描かれた豪華絢爛な祭りの様子からは、江戸時代前期の大津がいかに経済力を持っていたかが伝わってきますね。

どうやって見つかったの?
この絵巻は、2025年秋に大阪青山歴史文学博物館から「大津祭の絵巻ではないか」という連絡があったことで発見されました。大津市歴史博物館が調査を進めた結果、絵巻に描かれている内容から、江戸時代前期(約350年前)の「四宮祭」(現在の大津祭)の様子であると判明したそうです。
大津祭(四宮祭)に関する文字資料はいくつかありますが、祭礼行列を描いた絵画はほとんどありません。そのため、この絵巻は当時の様子を具体的に知るための、まさに「タイムカプセル」のような存在と言えるでしょう。
なぜ大津祭だとわかるの?
絵巻には、くじ取らずで先頭を巡行する狸山(たぬきやま)が描かれているほか、他の曳山の名前や「ねりもの」の行列が、昔の記録とほとんど一致することから、大津祭の絵巻であることが確認されました。
制作された年代は、曳山の人形(からくり)や「ねりもの」の内容から、江戸時代前期(17世紀後半)の大津祭の様子だと判断されています。
作者は不明ですが、躍動感あふれる描写からは祭りの熱気がひしひしと伝わってきます。金や絵具をふんだんに使った豪華な作りから、当時の依頼主が祭りの様子を丁寧に記録したかった強い思いが感じられますね。
ただし、曳山の形については、当時の記録では3輪だったとされているのに対し、絵巻では4輪で描かれています。このあたりは、今後の調査研究でさらに詳しいことがわかるかもしれません。
この絵巻は、これまで謎に包まれていた江戸時代前期の大津祭の様子を、視覚的にイメージできる貴重な資料です。当時の大津祭を知るための大きな手掛かりとなることでしょう。
大津祭ってどんなお祭り?
大津祭は、秋の空の下、華やかな13基の曳山が巡行する湖国三大祭りの一つで、約400年の歴史を誇ります。豪華な見送り幕で飾られた曳山が、独特のお囃子「コンチキチン」に合わせて京町三丁目の天孫神社から市街地を練り歩きます。曳山の上で披露される精巧なからくりも見どころの一つです。
曳山は市の有形民俗文化財、祭りは国の無形民俗文化財に指定されています。そして2025年12月11日には、「大津祭の曳山行事」がユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されました。
新発見の絵巻が特別展示されます!
ユネスコ無形文化遺産登録を記念して、この『四宮祭礼図絵巻』の特別展示が決定しました!
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会期: 2026年9月8日(火)から11月1日(日)まで
- 休館日: 月曜日(9月21日、10月12日を除く)、9月24日、10月13日
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会場: 大津市歴史博物館(滋賀県大津市御陵町2番2号)常設展示室(1階 ミニ企画展コーナー)
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協力: 大阪青山大学
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詳細はこちら: 大津市歴史博物館
この機会に、江戸時代前期の大津祭の迫力ある姿をぜひ間近で感じてみてくださいね!
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