スポーツ栄養が日常に!日本の市場がぐんぐん成長中、2035年には77億ドル超えの予測
<img alt="!https://minio.s-pst.com/monolab/plugins/56294e877be070b9af745f609152ff8c.webp” src=”https://minio.s-pst.com/monolab/plugins/56294e877be070b9af745f609152ff8c.webp” />
株式会社マーケットリサーチセンターが、2026年から2035年までのスポーツニュートリション日本市場に関する詳細な分析レポートを発表しました。このレポートによると、日本のスポーツニュートリション市場は今後、目覚ましい成長を遂げると予測されています。
市場規模は2035年に77.2億米ドルに!
2025年時点で32.6億米ドル規模だった日本のスポーツニュートリション市場は、2026年から2035年にかけて年平均成長率(CAGR)9.0%で拡大し、2035年にはなんと77.2億米ドルに達すると見られています。この成長を後押ししているのは、マラソンや地域スポーツへの参加が増えていること、企業が従業員の健康をサポートする施策、政府による健康維持キャンペーン、そして日常的に筋力を維持したいという意識の高まり、さらには高齢者のアクティブエイジング(活動的な老後)への需要など、さまざまな要因が挙げられます。
ターゲット層が大きく変化
以前は競技者やボディビルダー向けというイメージが強かったスポーツニュートリションですが、今ではオフィスワーカー、中高年の方々、女性、そして日常的に運動を楽しむ一般消費者へと、その対象が大きく広がっています。
特に日本では高齢化が進んでおり、これが市場構造に大きな変化をもたらしています。メーカーは50歳以上の消費者を意識し、低乳糖で消化しやすいプロテインや、筋力維持を目的とした高タンパク飲料、日常的に摂取しやすい回復系製品などを開発しています。また、女性のジム利用が増えたことに対応して、コラーゲン配合や低カロリー、鉄分などを意識した商品も増えており、年齢や性別に応じた細かなニーズへの対応が進んでいるのが特徴です。
製品開発の進化と多様化
2025年2月には明治が「SAVAS MILK PROTEIN」の高タンパクRTD(Ready To Drink:すぐに飲める飲料)製品を拡充し、競技パフォーマンスだけでなく、日常的な回復や筋肉維持をアピールしました。日本の成人の半数以上が週に1回以上スポーツや運動をしているとされており、このように幅広い層に運動習慣が広がっていることが、スポーツニュートリションが「特別なもの」から「日常的な一般消費財」へと変わっていくきっかけとなっています。
この変化に伴い、製品の消費頻度も変わってきています。以前はトレーニング直後に飲むものという位置づけでしたが、今では朝食の代わりに、間食として、仕事の後、そして日常的なタンパク質補給としてなど、多様な場面で利用されるようになっています。市場がさらに拡大するためには、一度に高額な商品を購入してもらうだけでなく、毎日や毎週繰り返し購入してもらえるような商品が増えることが重要だと考えられています。
機能性の追求と新しいタンパク源
製品開発では、機能性を科学的に明確にすることが重視されています。日本の機能性表示食品制度に対応しつつ、具体的な健康・機能価値を伝えるために、メーカーは成分設計を細かく見直しています。単に「高タンパク」と謳うだけでなく、「回復」「持久力」「筋肉維持」「吸収性」「消化しやすさ」といった、より明確な用途別の訴求へと移行しているのです。
商品の形態も多様化しており、プロテインパウダーだけでなく、飲むヨーグルト、ゼリー、1回分の小袋、RTD飲料など、外出先でも手軽に摂取できる製品が増えています。日本ではコンビニエンスストアや自動販売機が重要な販売インフラであるため、少量で持ち運びしやすいフォーマットとの相性が抜群です。
また、新しいタンパク源の利用も広がっています。2025年9月にはLeaft FoodsがLacto Japanと提携し、葉由来のRubiscoタンパク質分離物の日本市場での商業化を進めました。従来のホエイ、大豆、えんどう豆に加え、アミノ酸組成や機能性を差別化ポイントとする原料競争も活発化しています。
広がる異業種連携と流通チャネルの変化
異業種との連携も拡大しています。大塚製薬は「ポカリスエット」で培った水分補給ブランドを活かし、アミノ酸ベースの回復系製品を開発し、競技者だけでなく屋外労働者などにも対象を広げようとしています。これは、スポーツニュートリションがスポーツ用品のカテゴリーだけでなく、健康・食品・医薬関連企業が交差する市場へと変化していることを示しています。
製造面では、受託メーカーが高タンパク乳製品や植物性タンパク質を大規模生産できる設備へと改修する動きも進んでいます。これにより、ブランド企業が自社工場を持たなくても新商品を投入しやすくなり、小規模ブランドやフィットネスチェーンなども市場に参入しやすくなると考えられています。
コンビニとオンラインが鍵
流通チャネル別に見ると、日本ではコンビニエンスストアが非常に重要な販売チャネルである一方、オンラインストアはCAGR14.7%と最も高い成長が予測されています。
コンビニが強い理由は、店舗の多さ、営業時間、そして少量で手軽に購入できる点にあります。消費者は通勤途中やジムへ向かう途中、運動後などにRTDプロテインやリカバリードリンクを購入でき、大容量の粉末よりも小型ボトルやゼリーなどが人気です。また、マラソンイベントや夏の暑さ対策に合わせた季節キャンペーンもコンビニと相性が良く、衝動買いを促す効果も期待できます。
一方、オンライン市場は特に高い成長が見込まれています。消費者は大容量のプロテインやサプリメントをまとめて購入しやすく、価格比較も容易です。定期購入割引を導入すれば、ブランド側は安定した売上を確保できます。オンラインでは、成分表示や原料情報の透明性も購入判断に大きく影響し、特に競技者は禁止物質混入リスクを気にするため、第三者認証や品質管理情報が重要視されます。
D2C(メーカー直販)も拡大しており、MyProteinのようなブランドは、日本向けのウェブサイトやデジタルキャンペーンを強化し、物理店舗を持たなくても顧客へ直接販売できるモデルを展開しています。D2Cは定期購入との相性が良く、フィットネスアプリのデータを活用して目標に合わせた商品セットを提案することも可能になっています。
今後の展望:健康寿命と利便性の追求
今後の日本市場で特に重要になるのは、スポーツニュートリションと「健康寿命」の融合です。高齢者にとって、筋力低下は転倒や要介護につながる可能性があるため、タンパク質摂取は競技能力向上だけでなく、日常生活機能の維持という重要な意味を持っています。そのため、今後は「スポーツニュートリション」という名称でありながら、実際にはアクティブエイジングニュートリションとして成長する分野が大きくなる可能性が高いでしょう。
女性向け市場も同様に、単にプロテインの色やパッケージを変えるだけでなく、鉄分、コラーゲン、カロリー、味、摂取量などを実際のニーズに合わせていくことが重要です。また、日本市場では「便利さ」が非常に大きな競争軸となります。パウダーを計量してシェーカーで混ぜる商品だけでなく、コンビニで買ってその場で飲めるRTD、ゼリー、ヨーグルトなどが市場拡大を牽引しやすいと見られています。
最終的に、日本のスポーツニュートリション市場は、「競技者がトレーニングのために摂取する特殊食品市場」から、「一般消費者が日常的に筋力・回復・健康維持のために利用する機能性栄養市場」へと変化していくと考えられます。今後の競争力を左右するのは、タンパク質の量だけでなく、科学的根拠、消化性、味、携帯性、ターゲット別の設計、そして日本特有のコンビニ・自動販売機・EC環境にどれだけ適応できるかという点になるでしょう。
レポートの詳細はこちら
市場調査レポートに関するお問い合わせ・お申込みは、株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトからどうぞ。
[https://www.marketresearch.co.jp/contacts/]
株式会社マーケットリサーチセンターについて:
[https://www.marketresearch.co.jp]

