
株式会社薫製倶楽部は、「小林製薬紅麹事件」を巡り、大阪市保健所に対して情報公開請求と質問書の送付を合わせて約70回にわたり実施してきました。
この約70回のやり取りの中で、開示された文書と大阪市保健所からの回答を整理した結果、同社はこれを「珍回答」と受け止めています。そして、令和8年8月14日付で、この整理内容に間違いがないかの確認を求める質問書を大阪市保健所へ送付したことを公表しました。
大阪市保健所から得られた5つの「珍回答」
1. 「ないものはない」
令和8年6月7日付で、紅麹にプベルル酸が含まれていたことを科学的に同定したことを示す書類の開示請求が行われました。これに対し、開示された公文書5点のうち4点は小林製薬が提出した資料であり、大阪市自身の文書は1点のみでした。独立して検証可能な同定を示す書類は含まれていません。同社が電話で確認したところ、担当者からは「ないものはない」との回答があったとのことです。
2. 「相談していない」
プベルル酸の同定について、令和6年3月27日頃に厚生労働省と相談したかという電話での質問に対し、大阪市保健所の担当者は「相談していない」と回答しました。この回答は、同時期のプベルル酸関連資料に関する大阪市と厚生労働省との協議・連絡・確認・情報共有の記録が「作成又は取得しておらず、実際に存在しない」とする非公開決定とも一致しています。
3. 「判断していない」
大阪市は、プベルル酸の存在を前提とした食中毒対応は行ったものの、プベルル酸を原因物質とする組織的な意思決定は行っていないと回答しています。
4. 「齟齬はない」
上記の「プベルル酸を前提とした対応」と「原因物質とする意思決定の不存在」という二つの立場について、大阪市は「特段の齟齬はないものと考えています」と回答しています。
5. 「判断していない」のに、公文書には「プベルル酸」と明記
プベルル酸を原因物質とする組織的な意思決定を行っていないにもかかわらず、令和6年5月29日に開催された第3回大阪市食中毒対策本部会議の資料3「原因究明の進捗状況」には、「プベルル酸」の名称が公文書として明記され、対外公表されています。
今後の動向
株式会社薫製倶楽部は、これらの整理内容について、大阪市保健所からの回答があり次第、改めて報告する予定です。
本件に関する詳細情報や関連情報については、以下のリンクから確認できます。
※「珍回答」という表現は、開示文書および回答内容に対する株式会社薫製倶楽部の受け止めを示すものです。各項目の事実関係は、大阪市の開示決定通知書・回答書等の公文書の記載内容、および株式会社薫製倶楽部が大阪市保健所へ行った質問とその回答の内容に基づいています。各記載は文書の保有の有無に関する行政機関の回答内容に基づくものであり、科学的知見一般の存否を判断するものではありません。なお、令和6年3月26日付「健生食監発0326第6号」(厚生労働省から大阪市健康局長宛の通知)は公知の文書として存在しており、本記事は国と大阪市の間に一切の連絡がなかったと述べるものではありません。上記2は、プベルル酸の同定に関する相談・協議の記録に関するものです。

